棟方志功　リトグラフ

棟方志功は青森県出身の版画家です。ゴッホの絵に感銘し、洋画を独学し、帝展に入選しますが、古川龍生・川上澄生の影響で木版画を志すようになります。柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司ら日本民芸派の知遇を受けて制作上の転機をむかえ、宗教的主題の多くの傑作を生み出しました。また文字自体を画面に導入し絵と文字を同次元の造型性に融合・統合させた独特の「板画」を確立したことでも有名です。
〈無私の心に咲く無名の美〉を創作の根本とすることを自覚以来、人間本来の素朴な情念を原始の呪術性、宗教性を、広大な宇宙観を、大画面の版画にダイナミックに表現しています。
第二次世界大戦後、国際展で重ねて受賞し、日本画の大作も多くあります。
国際展最高賞・朝日文化賞受賞。文化功労者。文化勲章受章。
青森市に棟方志功記念館があり、代表作に「二菩薩釈迦十大弟子」などがあります。