上村松園　リトグラフ

上村松園は京都生まれの女流日本画家です。日本画家の上村松篁は子、淳之は孫。名は津禰(つね)。
京都四条通りの葉茶屋ちきり屋の次女として生まれますが早くに父を亡くし、画才を見抜いた母の手で育てられました。その才能は早くから店に立ち寄る文人墨客の間で話題になりました。京都府画学校入学後、鈴木松年・幸野楳嶺・竹内栖鳳に師事し、四条派の技法を学びました。
文展で注目を集め、格調高く精神性の豊かな近代美人画を生み出しました。女性として初めて文化勲章を受けたことでも有名です。単純化された構成に静かな情感を漂わせた新しい花鳥画の表現に独自性があります。
代表作に「焔」「序の舞」等があります。