平山郁夫　リトグラフ

平山郁夫は昭和5年(1930)6月15日、広島県瀬戸田町(現在の尾道市）生まれの日本画家です。旧制中学 3年のとき、広島市内に投下された原子爆弾で被爆。
その後東京美術学校日本画科で前田青邨に師事。日本美術院を中心に活動し、東京芸術大学学長などを歴任しました。
仏教的な主題を得意としています。
シルクロードを辿って仏教東漸の道を求め、中央アジアやアフガニスタンをたびたび訪れては仏教、各地の仏蹟や風物などを主題にした一連の傑作を生みました。また国内外の文化財保護にも注力した人物です。代表作に「入涅槃(ねはん)幻想」「仏教伝来」、薬師寺玄奘三蔵院の壁画「大唐西域壁画」などがあります。法隆寺金堂壁画、高松塚古墳壁画の再現模写などにも携わり、文化勲章を受章しました。
広島県尾道市に平山郁夫美術館、山梨県北杜市に平山郁夫シルクロード美術館が設立されました。