春畝(伊藤博文)　二行書

春畝は伊藤博文の号で春畝公と表記されることも多くあります。
伊藤博文（1841～1909）は、山口県に生まれます。幼名は利助、明治維新後に博文と改名しました。
嘉永2年9歳の時に萩に移り、17歳の時に松下村塾に入門し、木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞らと交わり、文久2年には久坂玄瑞とともに尊王攘夷の志士として活躍しました。
文久3年には長州五傑とともにロンドンに留学し、英語を学ぶ他に博物館や美術館に通いました。また、海軍施設・工場なども見学し、イギリスと日本の国力の差を目の当たりにした博文は開国論に転じことになります。明治維新後は元年に兵庫県知事となり、その後は新政府の中枢で活躍しました。明治18年に初代内閣総理大臣となり、以後、第5代、第7代第10代と４次にわたり内閣総理大臣として内閣を組閣しました。
明治42年に満州ハルビン駅にて安重根に暗殺されました。