河原崎奨堂の『日本の花こよみ』木版画集を買取り致しました。

スタッフからのコメント

豊島区のお客様よりご実家の解体前の整理の際にお電話を頂きましてお伺いさせていただきました。
今回買取り致しましたものは河原崎奨堂の『日本の花こよみ』になります。
出版元は芸艸堂で1972年制作された木版画集です。月ごとに咲く代表的な花をそれぞれの月に配し、全24枚揃となっています。
日本の花暦は、中国（清の時代）に作られた花暦が江戸時代に渡来し、これにならって日本の風土にあうように作り直したものです。俳句の歳時記にも取り入れられています。
貴重なお品をお譲りくださり誠にありがとうございました。

河原崎奨堂
１８９９（明治３２）～１９７３（昭和４８）。京都下京区に生まれる。本名清一。尋常小学校に入学する頃から絵を好み、長じて染織図案家山本雪桂に入門する。丸紅意匠部に入り型友禅の図案などを制作した。また、日本画を竹内栖鳳の門下、芝原希象に学び、草花に代表される細密な描写や、京都独得の華やかな日本画表現を修得する。戦後は、芸艸堂の監査役として経営に携わるとともに、草花を描いた大錦判木版画の原画を手がける。